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往年の大スター「ユル・ブリンナー」主演のハリウッド映画ー「王様と私」は、バンコク王朝四代目のモンクット王を描いています。スキンヘッドにちょっとコミカルでエキゾチックな王様が印象に残っている方も多いと思います。
ラーマ四世は、多彩な顔を持つ王様です。即位までの26年間、僧として修行生活を続けた方です。
その長い修行生活の中で、腐敗していたタイ仏教界の建て直しを試みました。また、西洋の科学技術、文化への造詣が深く、英語も堪能でした。更に,高貴な方でありながら僧の身分にあったので、自由にタイ国内を訪ね歩くことができました。ラーマ四世は、タイ民衆の生の姿を目撃し、世界の中でタイが置かれている状況を把握していたのです。王が即位した時期は、産業革命が起こり、大量生産できるようになった工業製品の販路拡大とアジアの貴重な産物を手中に収めようと、西洋諸国が圧力をかけてきた時代でした。
王は、世界を見渡す高い見識と英語力により、他の東南アジア諸国とは異なる道を選択し、西洋の国々と交流することで、タイ王国の危機を乗りました。
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ラーマ四世(モンクット王)
1851年即位−1868年
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国を開くことを要求し圧力をかけてくる西洋列強にむやみに対抗するのではなく、タイ国の独立を守りながら、西洋諸国とつきあっていく方策へと転換しました。タイは、この時代まで、王室が貿易を独占し、莫大な富を築いてきましたが、それに固執しない大英断を下します。自由貿易に転換し、国を開くことを決定したのです。(1855年)日本も1853年、ペリーが来航し、同じように開国への道を歩んでいます。
タイは、東南アジア諸国の中では、唯一植民地となることなく、独立を守り続けた国で、それがタイ国民の誇りとなっています。
バンコク国立博物館の歴史コーナーには、ラーマ四世にゆかりのある品々が展示品されています。
「王様と私」は、映画の歴史に燦然と輝く名作なのですが、タイでは、王様の描き方が野蛮であるということなどから、一度も上映されていません。1999年、チョウ・ユンファとジョディー・フォスターによリ、リメイクされる際、タイ国内でロケを敢行しようと試みましたが、政府からは、許可が下りませんでした。
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